旅立ち

体の脇をすり抜けて、燕がスゥーと飛び去りました。

ハッとするほどの、鋭い動き。

長い旅から戻ったばかりの、若いツバメです。

やぶ椿の甘い香りが、あたりに広がっています。

庭木や垣根のやぶ椿は、今が盛り。

さくら🌸

社会人のみなさんの、新年度の移動も落ち着いた頃。

進学や就職のために、若者たちの多くは佐渡を離れて行きました。

番組の名前は忘れてしまいましたが、
同じ思いの歌に出合いましたので、メモしました。
(詠み人は、岡山・真庭市の方)

ふるさとの 花を待たずに 子は門出

いつも一緒に眺めてきた桜は、この春からは別々の所で。

花見の頃は、まだ少し肌寒いですが、
希望を感じ、期待値もあって、やる気のスイッチが入ります。

桜のドーム

大きな木の枝の下に立つたびに

やさしい安らぎを感じ、華やいだ気分にもなれます。

家の門口にどっしりと、

家族を見守ってきた大好きな老木。


田んぼの畔には、たんぽぽの花が


逞しく花を広げたタンポポは、
ふわふわと、綿毛となって
飛び出すチャンスを待っています。

渡り鳥のツバメは、いつものように佐渡に戻ってきて、巣作りに励み始めました。

若者達は、島から社会に旅立っていきました。

タンポポは、風に乗って大空へ。

それぞれが、旅立ちの春。

そおっと、静かに、

巣立ちを見守る親の想いを、

自分のことで精いっぱいの時には、気づかなかったけれど‥。

若い世代の自立の春、門出の季節。

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佐渡の柿餅本舗

2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。

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