今日は、実家の地域の春祭り。島の中でも一番早く、祭りが行われます。
神社の石段の登り口に幟を立て、羽織袴の装束で笛を奉納する習わしの集落です。
小さな集落の、地味ではありますが、静かに厳かに守られているお祭り。
父などは、祭りの一か月ぐらい前になると龍笛を取り出し、稽古をしていたように‥。
笛が乾ききっていると音が出なくて、息を吹き込むことで状態を整えていくのだとか。
始めの頃は、ひゅうひゅう、スカスカとした音ばかりしていたような‥‥(>_<)
あちこちの藪椿が咲き始め、甘い香が漂ってくると春祭りの季節を迎えます。
佐渡の椿のほとんどは、素朴な藪椿ですが、
知り合いの方が、椿の枝を切っている所へ行き合わせたおりに、
葉っぱの形が金魚のような珍しい椿を、一枝もらってきました。
八重や絞り、色ちがいの椿を、いく種類も庭に植えてあるお宅で、
「おじいさんが植えてくれたのだけれども、枝が伸びすぎてね」と、整理中でした。
辛夷の蕾もふくらんで、レンギョウの黄色も咲き賑やかに\(^o^)/
風はまだ冷たいけれども、花や木の芽も開き始めています。
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いただきものシリーズの、つづき、大根。
緑色の大根はビタミン大根とも呼ばれて、塩糀で漬けて食べています。
紫色の大根は、酢漬けにすると鮮やかな赤に変身。
シャキシャキとしていて、サラダや漬け物、生で食べた方が歯ざわりがいいようです。
辛みが魅力の小ぶりな辛味大根は、大根おろし・蕎麦の薬味にすると旨し(^_^)/
いろいろ変わった大根の種を、取り寄せては作っている農家さんから
「食べ比べてみてね」と、おすそ分けしていただいた大根たち。
畑の土の中で冬を越した大根は、パリッパリッと水分と甘みがたっぷり。
手切りして干した大根は、更に甘みが増しています(^_^)v
行者にんにくは、卵とじや、炒飯に刻んで。
残りは醤油漬けにして保存し、
炒め物の味つけに、香りを楽しんでいます。
春一番の山菜は、酢味噌で和えたり、天ぷらで。
手拭いで頬かっむりをして、この頃だけ、姉は山ガールに変身します。
お陽さまを浴びた山肌に温もりを感じられ、匂いや土の柔らかさが好きなのだとか。
ヘビもまだ目覚めておらず、虫たちも少ないので安心して山に行けます。
自宅の敷地内の、いつもの所までの「小心者の山菜採りよ」と、成果を届けてくれました。
かわいい名前の、新しい野菜 (^。^)y-.。o○
コリコリとした食感と、かすかに苦みを感じる高菜風味。
ピリ辛めに炒めてよし、塩漬けにも、茹でてマヨネーズでサラダにも。
冬の間に、ゆっくり育った肉厚の冬茹たち。
食感と味が濃厚な早春の椎茸は、穏やかな天気に恵まれて品質は最高。
旬は、ほんの一瞬。
山に行けば、こごみや葉わさびも採れるようです(^O^)
春を楽しんで、一回、一箸いただければ、それで満足。
冬の終わりの野菜と、春の初めの山菜を、ありがたくいただきま~す (^_^)v
仕込みから一年をかけて天地返しを繰り返し、熟成させた醤油を、いよいよ搾ります。
醤油を幾つかのグループに分かれて仕込み始めて、三年目。
春先、4月24日に仕込み作業をして以来、
手入れを続けてきた、大切な醤油です。
しかし、まだ、搾りについては、搾りのための道具や技術をもっていません。
そこで、今年も長野から搾り師さんを招いて、搾ってもらいました。
見て覚え、経験を重ねながら、
いずれは自分達で、搾りまで出来るようになることを目指すことを、
仲間たちと、共通の課題としています。
醤油袋に注ぐ前に、もろみを羽黒神社の箱根清水で薄めました。
もろみ の濃度が高いため、沸かしたお湯で少しずつ伸ばしてゆきます。
醤油袋にもろみを注ぎ、醤油絞りの船に、しっかりと折りたたみ並べます。
醤油絞りの船に圧力をかけて、いよいよ搾り始めます。
生搾りの醤油、後口のほんのりした甘さ、醤油の何とも言えぬコクと旨味。
自然の大きな力に導かれて造られた、美味しさを何と表現したらいいのでしょう。
ゆっくり60度まで温め、次には急激に、88度まで温度を上げていきます。
鍋に浮いてきたアクを、ここで丁寧にすくい取ります。
いわゆる火入れの作業は、一定のところまで発酵を止める効果があるとのこと。
塩分の濃度を、16.5%を目安に、この時点で調整します。
そして、醤油搾りから5日後には
浮遊物をゆっくり沈殿させてから、瓶に詰める作業に入ります。
上澄み部分を、丁寧に丁寧に瓶に詰めます。
醤油樽から、ゴムのストローでゆっくり静かに、移し替え作業。
友人と一樽を(およそ30升できます)、2:1に分けて造りましたので
我が家は、一升瓶に約10本分の、醤油が出来あがりました。
これからは発酵を抑えるために、保冷庫に格納し低温で保管します。
火入れはしましたが、まだ醤油の中にも空気の中にも少しの菌は生きています。
麹菌は堅実に、イイ仕事をしてくれました(^_^)v
さあて、今年も無事に極上の醤油が完成しました。
手造りの醤油を、友人達にもお届けし、味わっていただこう(^O^)
他のグループの醤油の味を、いくつか舐めさせていただきましたが、
使った塩や、造った量・保管した環境の違いで
それぞれに、風味・味わいが微妙に異なる個性を持っていました。
醤油は、家庭料理の味つけの要。
この醤油が、ず~と食卓にあることの安心と幸せを感じます。
醤油造りの会は2年前から始まりました。その時のブログです。
醤油造りに誘ってくれた方々に感謝しています(^u^)
一緒に醤油造りに参加している、若い方たちとの交流もうれしい繋がりです。
醤油も仲間も、時間をかけてこそ育だつもの。
共有したり、共感したり。
ゆっくり醸されるもののようです。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。