嵐と穏やかな日を繰り返しながら、毎日が進み
いよいよ年末が迫ってきました。
昔は、
正月を迎える準備に、ガラスを拭いたり、柱を磨いたり。
大掃除の手伝いをする、子どもの仕事がありました。
忙しく、しめ縄を作る父や鏡餅を搗いたりする大人達の側で、
料理の出来上がりが待ちきれなくて、ワクワクでしたが‥。
年寄りだけの所帯の今は、正式なことは端折って、
簡単に正月を迎える準備を始めています。
プツプツ、シャキシャキ、
正月にしか、食べることが無くなった料理。
これだけは欠かせない、いつもの黒豆。
「まめ」に ( 元気に ) 暮らせますように。
ご飯のおかずにも、お正月の間とても重宝です。
十日ほど前に漬けた、白菜漬けがいい具合です。
蒲鉾も伊達巻も、正月前からもう出ずっぱりです。
この打ち豆は、姉が作ってくれたもの。
煮ると、ふっくらして、いい出汁がでます。
普段は、煮物もあまり作らなくなりました。
鶏モモ肉・レンコン・ゴボウ・こんにゃく・人参などを、ひじきと煮てみました。
年越しの準備をしながら、台所に長く居ます。
ストーブに鍋をかけ、煮しめを作ったり、煮豆を煮たり。
少しだけ、ゆっくりとした時間が流れています。
年末の支度を少しずつ始めています。
‥が、お誘いがあって
「ガマズミでジャムを作ってみたから、味見をど~ぞ」
なんと魅力のある色。
山道で、見かけることはあっても、
ジャムを作る程に集めることは、至難のワザです。
実を集め、煮て、種を濾したそうです。
まず、
ヨーグルトのソースとして、きれいな色を楽しみました。
酸っぱさも、あと口に残るわずかな渋みも “ 木の実 ” の自然な味。
「お餅を搗いたらどうなる?」
と、言うことで作ってみました。
ガマズミの存在を充分に感じる、初めての《ガマズミ餅》
淡いローズピンクです。
期待した鮮やかな色は、まだ出ませんでしたが、
次回はジャムの分量を、増やしてみよう‥と言う事に(*^^)v
こんなことをするのも、
佐渡のお餅屋さんの、秘かな楽しみです。
いよいよ、冬到来。
暮らしに不足の無いよう準備し、心構えもそのように。
車のタイヤを冬仕様に替え、灯油を備蓄したり、保存食も用意。
これで、何日かは少し安心。
☆。。。。。☆。。。。。☆
年の瀬近く、
友人が懐かしい故郷の味を送ってくださいました。
福井県人のソウルフード。
塩と米酢で、美しい桜色のレンコダイの身を漬けたもの。
手毬寿司として、丸~るく可愛く握っていただいたりします。
水羊羹は、福井県民だけが知る冬の楽しみ。
暖かい炬燵で、水羊羹なのだ~。
歴史的には、でっち羊羹として、
“実家へのお土産とした”という、意味があったそう。
福岡生まれの友人からは、九州・小倉城のぬか炊き、シリーズを。
九州の珍しい料理として聞いたことはありましたが、いただくのは初めてです。
味付けの最後に、その家に昔から伝わるぬか床を加えると、
美味しくて健康にもよく、味の深みと旨味が増すと言われる郷土料理。
さばの糠炊きと、ちりめんジャコと山椒の実の佃煮を初めていただきました。
それぞれの家庭が出る、安心の味。
パッケージの裏を見ると、素材と塩・砂糖・醤油・ぬか床‥‥のみ。
保存料もカタカナのその他も‥何も加えていない、
故郷に伝わる味を、友人たちは自信を持って贈ってくださったのです。
懐かしい味を守り伝え、残している故郷。
子どもの頃からの思い出と、地元の誇りの味をお届けくださいました。
お礼の電話をすると、
明るく笑って、
「昔と変わってないやろ」
故郷からのプレゼントは、格別の美味しさでした。
ありがとう(^O^)
何よりも、懐かしい友人と話ができたことも、嬉しかったです。
そして先日、
元気でいますか?の想いで、叔父(80代です)に送った佐渡産の自然薯には、
「届いたよ。まずは元気に暮らしていますからね。安心して下さい」との葉書きあり。
思いは通ず。
元気でいてくれて
よかった、よかった。
食卓にあった季節の素朴な味を、
作ること・味わうこと‥楽しんで下さいね。
ホッと和んだ年の瀬のひと時でした。
寒さが増してきました。
柚子や、蜜柑の箱が積まれてお店に並ぶ季節になりました。
このオニ柚子は、花の少ない今
《オブジェ》にと、いただいたもの。
おだやかな気分になれる、温かい色の組み合わせです。
まずは、
定番の柚子のマーマレードを作ってみました。
香りと皮の苦みを少し残し、ヨーグルトやトーストに(^O^)
ヨーグルトに添えて
ゆずは、料理の風味づけとしたり、
鍋料理の多くなる冬場に、絞ってポン酢でも活躍しています。
絞り汁にハチミツを加えれば、サッパリとして熱い、簡単な飲み物にも。
身近に柚子の木があるので、気軽にあれこれ、とても便利。
もう直ぐ冬至になりますが、お風呂に浮かべてゆっくり浸るのもいいですね。
こちらは、露地育ちの蜜柑。
畑の中の蜜柑は《ゆら早生》
酸っぱさが効いた、甘さが魅力です。
そのまま食べるのが、いちばん美味しい果物の代表が《みかん》ですが、
収穫してから4 日~5 日置き、水分を 5 %位飛ばし、味が安定してから出荷しているそうです。
小粒の皮の色が濃い方が美味しいそうで、お薦めに従ってSサイズを買い求めて来ました。
その他にも
《田口早生》も育てておられ、
食べ比べてみて欲しいと、熱心な農家さんです。
皮のキメがなめらかで、香りも豊か。
皮ごと 2 ~ 3 回茹でこぼし、みかんの皮の渋みとアクを抜いてから、
みかんの皮の裏の白い部分を削ぎ、細かく刻んでジャムに。
てんさい糖を加え、ゆら早生の果汁で煮詰めれば、
一週間ほどで、よく馴染んできます。
柚子の渋みと香りのマーマレードも美味しいですし、
明るい香りの蜜柑ジャムも美味しいので、両方を作ってみました。
さて、柚子で、
シフォンケーキに混ぜて焼いても、チーズケーキにも(*^^)v
ジャム作りも、楽しい冬仕事のひとつです。
初冬の楽しみは、自然薯。
濃厚な粘りと、滋養に富んだ “ 山の芋 ”
自然薯をのばすには、“あぶらめ” や “アゴ ” や “ カマス” が合うと言われています。
自然薯の味付けの味噌の出汁には、家庭ごとにコダワリを持っています。
夏に獲れた飛び魚を、炭火で焼き、乾燥したのが “アゴ出汁”
‥‥ですが、今年はどこの魚屋さんにも、売られていないのです。
トビウオは、臭みがない上品な味わいが好まれ、
夏の楽しみとして、親しまれている魚。
そういえば、この夏は、生のトビウオを見かけなかったような‥。
自然薯の季節になり、いざ “ アゴ ”を探してみて、無いことに気づきました。
年末年始の、お煮付けなどのご馳走の出汁としても、
是非とも欲しい、 アゴ の出汁。
お祝いの日や、特別な日の料理には欠かせないのです。
アゴ出汁の主役は自然薯。
曲がっていたり、形は不揃いですが、羽茂の自然薯を、自家用として分けていただきました。
ナカミが本物ならば、姿は何の問題ない貴重な自然薯。
アゴ出汁と香りの柚子を添えて、
毎年、叔父に送ることにしています。
叔父も、《自分で作る、食べる》を楽しんでくれているようです。
山椒のすりこ木で、なめらかにふんわりとなるように、ゆっくりスリスリ。
以前に送った、山芋セット
その昔、
すり鉢を押さえて、お手伝いするのは、子供の役目でした。
とろろ汁が仕上がるまでの、全ての手順が楽しかった‥(^O^)
自然薯すりの、なつかしい思い出です。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。