体の脇をすり抜けて、燕がスゥーと飛び去りました。
ハッとするほどの、鋭い動き。
長い旅から戻ったばかりの、若いツバメです。
やぶ椿の甘い香りが、あたりに広がっています。
庭木や垣根のやぶ椿は、今が盛り。
社会人のみなさんの、新年度の移動も落ち着いた頃。
進学や就職のために、若者たちの多くは佐渡を離れて行きました。
番組の名前は忘れてしまいましたが、 同じ思いの歌に出合いましたので、メモしました。 (詠み人は、岡山・真庭市の方) ふるさとの 花を待たずに 子は門出 いつも一緒に眺めてきた桜は、この春からは別々の所で。 | |
花見の頃は、まだ少し肌寒いですが、 希望を感じ、期待値もあって、やる気のスイッチが入ります。 |
大きな木の枝の下に立つたびに
やさしい安らぎを感じ、華やいだ気分にもなれます。
家の門口にどっしりと、
家族を見守ってきた大好きな老木。
田んぼの畔には、たんぽぽの花が
逞しく花を広げたタンポポは、 ふわふわと、綿毛となって 飛び出すチャンスを待っています。 | |
渡り鳥のツバメは、いつものように佐渡に戻ってきて、巣作りに励み始めました。 若者達は、島から社会に旅立っていきました。 タンポポは、風に乗って大空へ。 それぞれが、旅立ちの春。 | |
そおっと、静かに、
巣立ちを見守る親の想いを、
自分のことで精いっぱいの時には、気づかなかったけれど‥。
若い世代の自立の春、門出の季節。
食いしん坊に嬉しい、春の味が
土を割って出てきました(^O^)
地場の野菜の、キュウリやかぶらもフレッシュ。
土が育んだ、やさしい甘さを感じます。
葉先は、天ぷらに、
本体部分は、きんぴらで。
色も香りも、楽しい春の味わい。
ワラビを、採ってきました。
ワラビ採りは、いつも姉の家の山へ。
まだ、毛虫も出ていないので
安心して山菜採りを楽しめます。
コロナの為に、 3 年も帰省ができていない甥の家族へ
田舎からの、プレゼントとして送りました。
故郷の風景を想う、よすがとなってくれるかな。
山の木々は、勢いよく緑を増してきました。
緑色の濃淡が、パッチワークのようです。
周りを蜂たちが、蜜を集めに飛び交い、
力強い羽音が聞こえてきます。
青空が高く、澄み渡って。 思わず深呼吸しました。
佐渡にようやく、春。
暖かい春がやってきました。
私たちが暮らす八幡町は、野菜と球根栽培が盛んな地区です。
海岸へ向かう途中には、チューリップ畑が広がる一帯があります。
この日、側を通りかかってみると、まだ蕾が多い状態でしたが
世話をしている、農園主の石井さんにお会いしましたので、
「いつ、見にきたらいいでしょうか?」
「そうね、3 日したら咲き揃いますよ」
「えッ、あと3 日で? まだまだ、蕾に見えるのですが」
「大丈夫、楽しみにしていて下さい」 と、にっこり。
3日後、もう一度お訪ねすると
なんと、みごとに満開。チューリップ🌷
🌷の名は、“ 恋 心 ”
やさしいピンク色の花の海
恋心は、新潟県のオリジナル 新品種。
我が家の畑にも、植えっぱなしのチューリップが毎年一株咲いてくれます。
ご近所さんの畑の一角にも、チューリップが風に揺れています。
明るいチューリップ と 涼しい色の 飛燕草 |
大きな石の黒が、🌷の色を引き立て、どっしり。
花を作る方も楽しんで、通り過ぎる私達も和ませていただいて
小さな花なのに、やわらかくて、たくましさも感じます(^O^)
「写真を撮らせていただけますか?」
「どうぞ、どうぞ」
砂地の八幡は、チューリップがよく育ち、地域の花となっています。
春一番に、毎年庭の片隅で咲くチューリップに慰められています。
八幡町の家から、いつも見上げている金北山。
大佐渡スカイラインが、冬ごもりを解いて開通したとのことですので、
さっそく春の山野草を楽しみに、山へドライブに行ってきました。
スカイラインへ入って間もなくの所に、友人ご夫婦が育てているお馬さんたちが
広場でゆったりと過ごしていました。
母馬の毛は白く見えますが、間もなく換毛期を迎えると、
仔馬と同じこげ茶色に変わるのだそう。
小さな体に、逞しく太めの足。
飼い主のお母さんの近づく足音を聞きつけて、
雪解けの沢水を汲んでくれる、お母さんの近くに集まって来ました。
例年ならば、 お馬さん達は、春祭りの流鏑馬として花道を疾走し、 五色の布で飾られて、お祭りの華となる役目を負っているのですが‥ この春も、お祭りは休止のため、出番はありませんでした。 | |
山は木々が芽吹き始め、やさしく淡い色あいに変わりつつあるところ。
田んぼも耕されて、静かな山里も春の準備が進んでいるようです。
春の到来を告げる花たちに出会いました。
ブナの木の根元に、群生しています。
二輪草の白い花は、清楚 可憐という言葉がピッタリの風情。
芽吹きの季節は光が溢れて、新鮮な美しさ。
急な山道を登って、降りて、
待ちに待った春の、2時間ほどのドライブでした。
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。