今日の遠足は、達者地区にある新潟大学臨海実験所を訪問し、 海のお勉強をすることがテーマ。 佐渡は回りを海に囲まれ、独立した地形なので 海・森・里の暮らしの研究に適しているそうです。 南からは対馬暖流が流れ込み、北からはリマン海流と合わさる 日本海のちょうど中程に、位置する佐渡は 豊かな漁場に恵まれています。 北緯38度線が、佐渡の真ん中を通り 豊かな自然環境と、植物の多様性が 維持されている島でもあります。 朱鷺が棲む里だけでなく、 自分たちが住む島の、海の歴史の 特別講義を受ける機会をいただきました。 | |
新潟大学の 臨海実験所 安東宏徳教授による、講義。 1954年より、新潟大学は この達者地区に、臨海実験所を設置し 観測データーを蓄積しています。 | |
壁には 拡大された海洋生物の絵が。 NHKの朝ドラ「らんまん」の、牧野博士の植物画みたい‥。 先ず、観察することからなのですね。 | |
とても珍しい ナマコだそう。 | |
水深 1 メートルの砂場から、捕獲されたナマコ。 2014年に新種と判明したそう(^^)v | |
トゲトゲ が 動きます | |
磯遊びで、馴染のある小さな貝たち。 | |
見覚えのある、磯の生きものや かわいいウミウシなどの たくさんのサンプルを用意してくださり 実習室は、楽しくにぎやか(^O^) | |
続いて、標本室に移動して。 ここには、 およそ、100年前からの標本が保存されているそう。 | |
海のアイドル コブダイの幼魚は 親とは似ても似つかない、オレンジ色。 | |
カラフルな、ウミウシたち。 | |
安東教授による「海の勉強会」は 資料や統計による数字によって、とても分かりやすく、楽しく理解できました。 | |
この100年で、海水の平均温度は、1.19 ℃ 上昇。 海洋の温暖化が、記録されています。 「おとなの遠足」の参加者の中には漁業者もいて 温暖化を実感する事例を、幾つか紹介してくれました。 今年は特に、 冬の若布の収穫が少なかったそうです。 初夏に最盛期を迎える トビウオ・イカの漁獲量も激減しているとか。 海の生物の環境が変化しています。 数字は、雄弁に物語るのですね。 | |
佐渡の海は、干潮と満潮の差が僅か 30 cm。 干満の差が非常に少なく、透明度が高いのも特徴。 表層を対馬暖流が流れますが、その下は 冷水の塊である「日本海固有水」が広がっている海。 佐渡を包む日本海は、最深部が約 3,700m。 南の対馬海峡、東の津軽海峡、北の宗谷海峡と間宮海峡の 水深は、せいぜい50m以下と、とても浅く 全体が、大きなお椀のような形状なのだそうです。 そのため、日本海全体での海水の動きがとても少ない という特徴があるのだそうです。 | |
たっぷり2時間の、充実した勉強会。 | |
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それから、束の間の晴れ間に、 達者の漁港を見渡しながら、昼食タイム。 | |
岩場に咲く可憐な、ハマナデシコ。 | |
浜辺を散歩。 カドが削れ、握りこぶしほどの丸~い砂利が一面の浜は ザクザクとして、足元がおぼつかなく 距離は短いのですが、負荷たっぷりのいい運動になりました(>_<) 今日の参加者は、31 名 6,400 歩の「おとなの遠足」でした。 | |
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。
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