11月19日 おとなの遠足に参加して、第三回目。
多田・丸山地区を探訪。
世阿弥の歩いた笠取峠の紅葉の道 を、歩きます。
前夜半から強い雨が続き、当日は50%の雨予報が出されています。
山道は、大丈夫かな~。
出発地点の丸山地区・平泉寺に、マイクロバス2台で10時に集合。
参加者・40名
お参りの後、いつものように足の筋肉を柔軟体操、肩も腰も伸ばし、深呼吸。
ありがたいことに、雨はきれいに上がってきました(^_^)v
松葉を踏むと、松ヤニの香り。 晩秋ならではの香りです(^_^)/
佐渡の名水として知られる、ワニ清水。
こんこんと湧き出し、一年を通して水温が11度と安定しているのだそうです。
赤泊の北雪酒造が、年初めにこのワニ清水を汲み、新酒の仕込み水としている事が
季節のニュースとして紹介され、一般にも知られるようになったとか。
落ち葉が重なって積り、きれいに整備された山道です。
山を吹きわたる風の音を聞きながら、進みます。
笠取峠 ( 標高229m ) の案内板によると、
能楽の大成者、観世元清(世阿弥)が、永享6年(1434年)に、時の将軍義教の勘気を受け、
佐渡に配流になった時、この笠取峠を越えた時の事を
『金島書』に、次のように書いています。
「あくれば山路をわけのぼりて、笠取(借)という峠につきて、駒を休めたり。
ここは都にても聞きし名どころなれば、『山はいかでか紅葉しぬらん』。
夏山のかへでのわくらばまでも、心あるさまにおもひそめき。」
私たちは、足を取られないように、ずうっと足下を注意しながら、
カエデやクヌギの枯れ落ち葉を踏みしめて、坂を登り下りしました。
こんな険しい山道を歩いた72歳の世阿弥の、息使いまで感じられるような気になるのでした。
この笠取峠の細道を、歴史に登場する人物も徒歩で越えていた (>_<)
展望台からは、対岸のビッグスワンの白い屋根が正面に、右手方向には角田山が見えます。
ゴールは眼下の海洋深層水施設のある、黒根バス亭。
余談ですが、
世阿弥の波乱の生涯をテーマとした、瀬戸内寂聴さんの小説『秘花』
寂聴さんも、執筆のために幾度も佐渡を取材に訪れて、
実際に、この笠取峠を超えられたそうです。
寂聴さん84歳、85歳の時。
佐渡の郷土史家・磯部欣三さんによって、現地案内・資料の提供などの
全面的な取材協力を得てこそ、作品が完成されたことが知られています。
遅めの昼食は、会場をサンライズ城ヶ浜へ移して。
「おにぎりはなしにして、おやつを何か持参してね」と言われた、今回の遠足。
無事に帰って 13:30 から、ようやく、乾杯~(^-^)
11月にして、今年初の、忘年会を兼ねた昼食会。
「おとなの遠足」の納会となりました。
充実した一日
「大人の遠足」の後のビールは美味しく、喉の奥まで沁み渡りました。
今日のコースは山道ゆえに、少しキツメの坂道あり、滑りやすい石ころ道あり。
みなさんと、一歩一歩を踏みしめ、緊張して歩きました。
笠取峠の尾根伝いを登って下りて、本日は約 13,000 歩の遠足でした\(^o^)/
( 12 月は参加者の多くが多忙な時期のため、お休みです )
2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。
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