よく野生のトキにはどこで出逢えるの?と聞かれますが、こればっかりはお答えしづらい。
ですが、ある程度餌場となる田んぼは絞られています。
決して必ず見られる場所ということではありませんので、ご了承ください。
・新穂トキの森公園付近の田んぼ
・セイデンテクノ後ろの田んぼ
・トキ交流会館付近の田んぼ
・野生復帰センター付近の田んぼ
・羽茂セーブオン付近の田んぼ
ただし、農道を走る際には農耕車優先ですので気をつけて通りましょう。また、車から降りて撮影しない、朱鷺にあまり近づき過ぎないように注意しましょう。スマートフォンで撮影するのは、ほぼ無理だと思いますので、必ず望遠がきくカメラやレンズを用意しましょう。
夏場の朱鷺は田んぼの中には入らず、畦道にいることが多いのでそのらへんを注意して見てみると出逢えるかと思います。農家さんたちは、稲を畦の際まで植えず、すこし開けて植え付けして、朱鷺が餌を採りやすくしていたり、暑くても除草剤に頼らず草刈り機で草を刈ったり、朱鷺が住みやすく田んぼの手入れをしています。
このご苦労があってこそ、朱鷺が佐渡の田んぼで見られるようになったのです。
私は秋の稲刈りが終わった頃の方が朱鷺の繁殖期の色が抜けて綺麗ですし、集団行動をするので、一度に20羽ぐらいの朱鷺の集団に出逢うこともあります。
春になるとつがいで行動することが多く、繁殖色の灰色になるので、撮影するなら秋が良いと思っております。
ぜひ、佐渡島へ朱鷺の撮影においでください。
トキとの共生ルール
1、やさしく静かに見守りましょう。
トキを驚かせないように、なるべく音をたてずに静かに見守りましょう。
トキを見るときは、双眼鏡などで遠くから静かに観察しましょう。また、車から降りずに観察しましょう。
2、トキに餌付けをしないようにしましょう。
トキは野生生物です。エサを与えるのではなく、エサが豊富な自然を再生していきましょう。
3、繁殖期間はトキの巣に近づかないようにしましょう。
3月から6月にかけてはトキの大事な繁殖期です。この時期に人が近づくと、巣づくりや子育てをやめてしまうことがありますので、できるだけ人の姿を見せないことが大切です。
観察や撮影などでトキの巣には近づかないようにしましょう。
4、トキを観察する時は地域に迷惑をかけないようにしましょう。
トキは集落周辺の水田、草地、沢などでエサをとり、木の上に巣をつくります。観察する時に無断で私有地や農地などに立ち入らないようにしましょう。
また、農道や林道に駐車して通行の妨げにならないようにしましょう。
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