年の初めは縁起を担いで「佐渡七福神めぐり」
コースはこちらを参考にしました。
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。本年も佐渡日和をよろしくお願いします。
2022年のスタートは以前より気になっていた「佐渡七福神」に行ってきました!
七福神の七つの幸福を授けられ、七つの厄災が取り除かれると言い伝えられている七福神巡り。
佐渡で七福神を祀っている7つの寺を巡り、「佐渡日和」読者の皆様のご多幸をお祈りしてきました。
出発は宿根木 「称光寺」。白山神社から少し入った集落の一番奥にある古刹です。
佐渡では初の時宗寺院として1349年に開基。山門は宿根木で最も古い建築物(1717年)だそうです。
称光寺の本堂。こちらに「渡海弁財天」が祀られています。
渡海弁財天は水難除けの守護神、技芸上達の福神として。古くから住民や船の関係者に信仰されてきました。
敷地内には、宿根木出身で精密な世界地図作成で名高い幕末の蘭学者・柴田収蔵の墓もあります。
本堂でさっそく渡海弁財天様にお参り。今年は祭りで鬼太鼓などの伝統芸能をたくさん見ることができるように、そして皆様と私の金運アップもお願いしてきました。
ですが・・なんと弁財天の絵の美しさにうっとりと見とれてしまい、肝心の撮影をしそこねる事態。。出だしからなんという失態・・・本当に申し訳ございません!
近日改めて撮影に行こうと思いますが、今回はこちらで麗しきお姿をご覧ください。
参拝所には御朱印の入った箱もありました。御朱印巡りもいいなぁ、
参拝帰りに「宿根木あなぐち亭」でお茶しよう!と楽しみに来ましたが、残念ながら1月は冬季休館中。
でもせっかく宿根木まで来たので、集落をのんびり散策しました。雪がちらつく冬の町なみ、とっても風情があります。
入り口ではマリア観音がお出迎え。
上杉景勝によって落城した羽茂城(県史跡)の東門で、消失をまぬがれて移築した山門。
大蓮寺の境内。320種の椿が咲く別名「椿寺」として親しまれています。シーズンになったらぜひ訪れたいです。
500体もの羅漢の塑像がぎっしりと並んでいる「五百羅漢堂」。天井に描かれた龍がとても
迫力あります。
境内にある布袋堂。布袋尊の石像もあります。
馬堀法眼喜孝画伯の描いた「天澤布袋尊」。ガラスに障子が写りこんでしまい、見づらくてすみません。
布袋尊は七福神の中で唯一実在した人物をモデルにしています。福徳円満の敬仰を集める布袋尊に、今年が穏やかな一年になることをお願いしてきました。
お次は大蓮寺から車で約20分、赤泊の高台にある「禅長寺」に到着です。
827年頃の創建といわれる真言宗の寺院で、藤原定家のひ孫である京極為兼が6年間寓居した場としても知られています。
禅長寺本堂。
本堂は「講堂造り」と呼ばれる形態で、初代宮田藍堂による蝋型鋳仏のご本尊 聖観世音菩薩は33年に1回御開帳されます。次の御開帳はいつなんでしょうね。
風貌が勇ましい毘沙門天は、知恵と武勇を備えた神、また財宝・福徳を司る神として人気の高い神様です。
百足が神使として扱われたり、上杉謙信が深く帰依していたことでも有名ですね。
毘沙門天にコロナとの戦いに勝つことを祈願。
赤泊から小佐渡の山を越え、西三川 大倉谷にある「智光坊」へ。
初めて訪れる場所で土地勘がなく不安でしたが、集落から海側に少し降りると美しい山門が見えてきました。
智光坊は伝えによると808年空山によって開山された真言宗の古刹。波の音が聞こえてきそうなほどの静寂に包まれています。
海上守護の神である金毘羅大権現をまつる三間四方の金毘羅堂。羽茂の宮大工による精巧な彫刻が見ものです。
恵比寿天も払鬼招福、とりわけ豊漁と海上安全守護の神として丁重に祀られています。
海の安全と、昨年は寒ぶり漁が歴史的な不良だったので豊漁を期待してお祈り。
恵比寿天の笑顔にほっこり癒されました。
七福神巡りも後半戦。国中に戻り「世尊寺」へ。
歴史的建造物が多く建つ竹田地区にあり、本堂など6堂宇が国の登録有形文化財の世尊寺。
順徳上皇の警護のため来島した北面の武士遠藤盛国が、日蓮に巡り合い帰依。日蓮の高弟・日興を開山と仰いで開いた、佐渡初の日蓮宗道場です。
サツキの名所と知られ、春から夏にかけて緑の庭園で親しまれていますが、雪景色も風情があっていいですね。
本堂には寄進された醍醐寺の五重塔模型、その後ろに控える日蓮聖人と大黒天。なんというパワースポット!
お寺には日蓮が赦免となり佐渡を離れる際に渋手(真野地区)の浜で描いたという「大黒天画像一軸」が残されているとのこと。こちらもぜひ見てみたいですね。
ラスト2つ。世尊寺からもほど近い「慶宮寺」に到着です。
807年開基の大日如来を本尊とする真言宗の寺。大きな屋根が印象的です。
順徳上皇の第一皇女慶子宮が日々を過ごされたといわれています。
境内には県の有形文化財であり、回転装置付きの八角形の厨子を備えた「八祖堂」もあります。
逗留時、福禄寿尊天を念持されていたという皇女。
福禄寿はその名の通り長寿の神様。健康第一、健やかな1年を過ごせるようお祈りしました。
ラストを飾るのは、佐渡を代表する古刹「清水寺」です!
小佐渡丘陵の裾野にあり他の寺と比べ積雪も多く、杉木立の山道が白く染まり一層幻想的な空気を醸し出していました。
桓武天皇の勅により布教に来た賢応法師により808年開基。真言宗豊山派の寺院です。
名の通り、京都の清水寺との縁も深く、本尊も同様に千手観世音菩薩。舞台を模した「救世殿(ぐぜでん)」もあります。
本殿の隣に寿老人奉納所があります。
山奥の古刹で静かなトキを過ごす寿老人。福禄寿同様、長寿の神様です。この地から佐渡の安寧を祈ってくださっているのでしょうか。
午前中に宿根木を出発し、日没前になんとか巡り終えました。流石に疲れたー。
****佐渡観光のおすすめ****
旅のご相談は ハッピー佐渡トラベル
レンタカーは 気軽にレンタカー
タクシーは おけさ観光タクシー
宿泊は 佐渡リゾートホテル吾妻
トレッキングなら ドンデン高原ロッジ
宿根木観光には 北前船邸宅 あなぐち亭