6月に入り、佐渡では「能月間」がスタートしました。明日から17日まで毎週末演能を楽しめます。
佐渡で能、といえば世阿弥を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし実際に佐渡で能が広まったのは江戸時代に入ってから。初代佐渡奉行として赴任した、武田信玄の猿楽師大蔵治部大夫の末子である大久保長安が佐渡に能文化をもたらしましたといわれています。
かつて島内には200の能舞台があり、今も30以上現存しています。佐渡の能は「神事能」として発展した経緯から、そのほとんどが神社の境内にあるため、夜間は「薪能」を楽しめます。
明日3日、両津の諏訪神社で行われる「天領佐渡両津薪能」は、天領の能である佐渡 宝生流の「船弁慶」を楽しむことができます。しかも今回は宝生流で大切に受け継がれている「後之出留之伝(のちので とめのでん)」という演出方法で行われる貴重な機会です。
翌日の4日は大膳神社で「鷺流狂言」の公演が行われます。鷺流狂言は対象時代以降中央の狂言界から姿を消し、今では佐渡を含め国内で3ヶ所にしか残っていない“幻の”狂言です。
世阿弥を偲ぶ、世阿弥讃仰「正法寺 ろうそく能」は17日に開催。「田村」の上演の他、元NHKアナウンサーで古典芸能に造詣の深い葛西聖司氏の講演や、世阿弥追悼の仏事披露、茶席のおもてなしなど様々な企画が予定され、世阿弥が雨乞いの際に付けて舞ったという「神事面べしみ(通称:雨乞いの面)」の一般公開も行われます。
他にも各地で開催されますので、ぜひこの機会に一度佐渡の能に触れてみてください。
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