江戸から明治にかけて廻船業 造船業そして商業の基地として栄えた宿根木。
集落には十人余りの船主のほか船乗りや船大工が居住し、そこに四十物屋や鍛冶屋など様々な職種の人々が集まり、狭い土地に家屋が寄り添うように立てられました。
繁栄した当時を今も窺い知ることができ、新潟では唯一国の重要伝統的建造物保存地区に指定されています。
家屋には冬場の厳しい環境への配慮や谷あいの立地を有効活用する方法など、船大工などで培われた工夫や知恵がそこかしこに残されています。
入り組んだ狭い道とその横を小川が流れる風景は郷愁を誘いますが、民家には今もなお実際に住民が生活しており、地域で再建 保護に取り組んでいます。
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保存地区内には100棟を超える建造物があり、そのほとんどが板張りの外壁です。また薄割りの板を重ねた屋根上に石を置いた「石置木羽葺屋根」の家も残っています。内部は漆塗りの大黒柱や、貴重品を隠すために使われたからくり構造の船箪笥などが残されており、千石船で財を成した船主たちの往時を偲ばせてくれます。
他にも蔵を塩害や盗難から蔵を守るために鞘と呼ばれる板壁で周囲を覆った土蔵も数多く残されています。
個性的で興味深い宿根木の民家。
公開されている民家の一つ「清九郎家」は、ケヤキや一本杉の漆塗り戸など当時の最高水準の材料や技術で建築されています。
他にも路地の形状に合わせて作られた通称「三角家」など、船大工や職人が工夫を凝らした建造物が随所に残されています。
また江戸末期に世界地図を制作した蘭医学者の柴田収蔵の生家があります。
小川のせせらぎが気持ちいい石畳の小路を歩きながら、当時の空気を感じてみてください。
住所 | 新潟県佐渡市宿根木 |
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TEL | 0259-86-2077(宿根木体験教室) |
WEBサイト | http://shukunegi.com/ |
利用料金 | 町並み保全協力費100円のご協力をお願いします。 ※公開民家などは別途入場料がかかります |
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