10月7日に開催された天領佐渡両津薪能。佐渡島では年に数回薪能の演能がありますが、5月から10月(8月は除く)までの期間、毎月1回第一土曜日に薪能を上演します。(9月はトライアスロン大会と重なった場合は第二土曜日に上演されます。)
10月はその最終となる佐渡薪能の千秋楽です。
演目は敦盛。
平敦盛(たいらのあつもり)の亡霊が出て来る演目です。能は僧と亡霊が出て来る演目が多く、ストーリーを把握してから見ると愉しめます。
刀を振り回すシーンもあり、なかなか見応えのある演目です。私が知っている演目では、船弁慶や土蜘蛛なども見応えがあるので機会がありましたら、ぜひご覧ください。
よく演者さんが去っていく時に拍手する方がいらっしゃいますが、実はこれはあまり良くありません。できれば最後の地謡(舞台右手にいる人たち)が去った後に拍手するのが良いと思います。
能が終わった後には拍手をせず、名残を愉しむという「残心」を大切にするのが本来の観劇の仕方だと思われます。
天領佐渡両津薪能は撮影は許可されておりますが、フラッシュを炊いたり、スマートフォンやデジカメなどのピント合わせのピピッという音などはご法度です。もちろん携帯電話はマナーモードか電源を切ることをおすすめいたします。
佐渡で薪能の観劇をぜひ愉しんでいただきたいと思います。
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