佐渡島でしか見ることが出来なかった朱鷺。
これが石川県能美市のいしかわ動物園でも一般公開が始まりました。

鳥インフルエンザ等による絶滅のリスクも考えての措置で、下記に佐渡の朱鷺が分散飼育されています。
・いしかわ動物園(石川県能美市)
・多摩動物公園(東京都日野市)
・長岡市トキ分散飼育センター(新潟県長岡市)
・出雲市トキ分散飼育センター(島根県出雲市)

今回石川県では約10億円を投じて、自然景観に近い公開施設をいしかわ動物園に整備し、10月19日からトキの一般公開を始めたようです。マジックミラーになっているとはいえ、やはり動物園には子供たちが訪れます。はしゃいだり、駆けまわったりするので、その音でトキがびっくりしているようですが、果たして大丈夫なのでしょうか。
マジックミラーは見ている側から強い光を当てると、トキのいる側から見えるので、フラッシュ厳禁なのですが、どうやらこれも守られていない様子。
トキにとってはいささか可哀想な状況ですね・・・。今後が心配です。

佐渡島ではトキが間近で見られる施設もあるのですが、やはり自然放鳥されたトキを見た方が感動はひとしおです。
田んぼを自由に飛び回り、自然で育った餌を自ら探して食べ歩く。そんな様子を望遠鏡ひとつで見れてしまう佐渡島。

先日もお客様をご案内がてら、田んぼにいる複数のトキをご覧いただきました。

トキの水浴び

トキの餌取り
トキが水浴びをしています。ここはやや深めの田んぼなので、トキの足の長さでは足の付け根まで埋まっていました。
長いクチバシで上手に餌取りをしている様子もうかがえます。

野生のトキ

トキの群れ
しばらく待っていると、次から次へと飛来してきて、最終的には12羽に。

佐渡島で育ったトキが各地で育っているのは大変良いことですよね。
現在推定自然放鳥トキの個体数は216羽(2016年11月22日現在)となっております。そして、飼育下でのトキの個体数は173羽(2016年11月22日現在)です。

いしかわ動物園でトキをご覧いただく皆様にお願いです。
トキを見る時には静かに、そしてフラッシュ等強い光は決して点灯しないようにお願いいたします。
びっくりして、ゲージに当たって怪我をしたり、最悪の場合は死んでしまいます。

どうか温かく見守ってあげてください。