世阿弥が佐渡島に流され、そこで綴った小謡の書「金島書(きんとうしょ)」の中に「此処は、都にても聞きし名所なれば、山は如何でか紅葉しぬらんと夏山楓の病葉迄も、心有様に思ひ染めてき。」と詠まれています。これは佐渡島の男神山と女神山にある紅葉山公園のことで、昔から紅葉の名所として言い伝えられています。

紅葉山公園には鏡池という美しい池があり、紅葉の映える山々をとりあえず後回しにして撮影しておりました。まるでモネの絵画のような情景のごとく、日に照らされた池の色が青のような緑のような・・・そして、そこに映える赤の色の鯉がまるで落ち葉と戯れるかのように、優雅に泳いでいました。

紅葉山公園の鏡池

色とりどりの落ち葉も良いのですが、こんな落ち葉にも焦点を当ててみました。時折吹くそよ風に水面も揺れながら、落ち葉が水面を流されていきました。

鏡池の落ち葉

落ち葉が落ちて水面に波紋を作る瞬間を狙い粘ってみたのですが、シャッターを押すタイミングが上手くいかず、やっと撮れたものがこれです。

落ち葉と波紋

このあと、しばし遊歩道を散策し、紅葉の美しさを十分堪能し帰路へと向かう途中、こんなものを見つけました。
カーブミラーの中に映える紅葉山です。

カーブミラーの中の紅葉

もう終わりかけではありますが、まだまだ十分な色付きを魅せる紅葉山公園でした。