10月19日に開催された相川祭り。
相川の総鎮守である善知鳥神社の祭礼行事は、400年続く由緒あるお祭り。
海岸線の大通りから一本山手に入った道路にあるので、普段あまり通らないところにあるので、どこにあるのか相川地域の方以外では佐渡島民でも知らない方も多いはず。
甲冑を着た二人組と、烏帽子を被り、翁の面を被り、枡を持って舞をして一軒一軒門付けする豆まき。
豆まきというと、「鬼は外、福は内」という節分の行事を想像する方が多いでしょう。しかし、佐渡で神事の豆まきというと、大抵翁面を被り太鼓の音に合わせて舞を踊ることをいいます。
神輿は昼間から善知鳥神社をスタートし、相川の町内を練り歩きます。途中御旅所などで休憩しながら、複数人交代で担ぎます。
夜20:00頃、天領通りに差し掛かると、豆まきの太鼓組と下り羽会が合流したあと、神輿がぶつかります。ぶつかるというより出迎えるという感じの方でしょうか。
神輿を撮影している際に、氏子の方の一人が「拍手で出迎えてください」と声掛けしていたので、撮影をやめてしばし拍手。撮影に夢中になっていると、自分が祭りを見に来ているということを忘れがちですが、地元の方が主役でありその姿に敬意をもって接するのが礼儀であると思うのです。門付けしている前を横切ろうとしたり、神事の邪魔をするなどもってのほかです。
20:50頃に下り羽会の一行と提灯行列の一行が善知鳥神社に到着し宮入。
子供たちも最後まで頑張って祭りをやり遂げました。地域が一体となるこのお祭りは本当に素晴らしいと思います。
続いて神輿も善知鳥神社に宮入。階段を上がる際に「ちょうさや」の掛け声から「じわりじわり」の掛け声に変わり、慎重に境内まで上がります。そして本殿前まで来ると「相川バンザイ」の掛け声でバンザイ三唱。神輿の天辺に鎮座している鳳凰を、その年の年男が外して神輿を奉納します。
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