食文化のたび;佐渡が島定食

佐渡は食の素材が豊かな、宝の島。

家庭では行事食は作られていても、観光で佐渡を訪れた時にそれを食べられる処がない。旅の楽しみは、その地方ならではの景色や言葉、食事を味わうことにあるのでは?

探してみると、佐渡の普通の家庭料理・郷土料理・行事食を食べられる処が見当たらない…。 地元の季節の素材を集めた ≪ 佐渡が島定食 ≫ を提供する拠点をいくつか作り、つなげられたら…。

それを実践する機会をいただきました。

3月19日、ぐるたびと佐渡活性化プロジェクトによる「佐渡食文化のたび」ツアー。

真野・ゆいの間で「佐渡が島」定食、昼食メニューを提供することになりました。

 

食文化探訪 プレツアー

食文化探訪 プレツアー

 

素材・お料理のいわれ、そこに伝わる食文化をチーフのHさんに、語ってもらいました。

Hさんの話に興味深そうにうなずき、時には、質問をまじえながらの1時間。

佐渡の伝統の味を集めて

佐渡の伝統の味を集めて

左上から、イカの一夜干し(海水に漬けたもの) デザート(そばの実の寒天寄せ 干し柿にビターチョコ) 煮しめ(昆布・こんにゃく・焼き豆腐・人参・きぬさや) 沢わさびのピリ辛おひたし アオサの味噌和え 干し柿と紅白なます ふき味噌 手打ち蕎麦 太巻き寿司 漬物 (たくわん・菊芋の味噌漬け・茗荷の酒粕漬け) 冠婚葬祭に付きものの鶏汁。 お茶(潟端産のほうじ茶と柿の葉茶をブレンド)

脚付きのお膳に、吸い物は佐渡の蓋付き塗り物椀で、召し上がっていただきました。

昔のお膳は、フルセットが塗りものの器が使われ華やかなものでしたが、今回は略式で。

すべてが、佐渡の地場食材と旬の素材で作られた、伝統の一品。

お膳に並んだ料理の美味しさを支えるのは、≪出汁≫。味の基本となる、アゴ出汁・昆布・しいたけ・煮干し・などを使い分けています。 “ 見えないけれどあるんだよ” です。

その地方の水・お米・お茶・味噌・醤油・塩などは、味の決め手となる大切な素材と調味料。

食を楽しんでいただく為の主婦の努力や工夫を、改めて知る機会となりました。

佐渡のあちらこちらで、佐渡の食材と食文化にこだわった、その土地土地で工夫された「佐渡が島定食」を食べることができるとしたら。 佐渡観光は、もっともっと楽しくなるのではないでしょうか?

コメントをどうぞ

* は必須項目となっております。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

佐渡の柿餅本舗

2009年秋、佐渡へ移住。
「佐渡の特産を使い、昔から食されてきた柿餅を、佐渡のお菓子として多くの人に知ってもらいたい」という想いから、商品化に乗り出しました。

最近の記事

最近のコメント

アーカイブ